化粧品のD2C事業などを展開するWaqoo(ワクー)の2023年10-12月期(第1四半期)のD2C事業のセグメント利益は、前年同期比71.1%減の5300万円だった。積極的な広告投資が減益に直結した。D2C事業の売上高は同20.1%減の3億8100万円だった。
Waqooは2023年6月、男女兼用の薬用炭酸ヘッドスパ育毛剤「sodatel(ソダテル)」を発売した。第1四半期に積極的な広告投資を行い、定期購入者数は堅実に増加したという。
今後も引き続き広告投資を継続するが、ある一定期間を経過した後からは、広告投資が売り上げ拡大につながり、広告費を抑えても売り上げを伸ばせる「利益回収期間」を迎えるとみている。
D2C事業の主軸商品を将来的に変更していく考えだ。現在、D2C事業の売り上げの大半は、炭酸クレジングが占めている。今期は、「sodatel」の販売を強化し、主力商品に引き上げていきたい考えだ。
メディカルサポート事業の売上高は同423.1%増の6400万円だった。血液由来加工の受託サービスの導入に向けて、全国のクリニックに積極的に営業提案を行ったことが、売上高の拡大につながった。
2023年11月には、化粧品事業やOEM事業を展開するセルプロジャパンと株式交換契約を締結した。化粧品製造に定評があるセルプロジャパンとマーケティングに知見のあるWaqooの強みを掛け合わせて、さまざまなシナジー効果の創出を図る。共同で新商品を開発し、最適な方法で販売していく。
株式交換に伴い、Waqooの井上裕基社長は取締役会長に就任し、セルプロジャパンの佐俣文平社長がWaqooの社長に就任している。
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