検討会では、インターネット取引をめぐる新たな規律として「2階建て構造」の導入で概ねコンセンサスが得られた。
一般的なインターネット取引を「1階部分」とし、現行の通信販売のルールをベースに拡張するとしている。
一方、SNSやチャットなどを用いて消費者の不安を煽るなど、不当性が特に高い取引を「2階部分」と位置づけ、電話勧誘販売に並ぶ厳格な上乗せルールを課す方針案を示した。
悪質な手口の変化の速さに対応するため、違法な「ブラックリスト」や適法なパターンの具体例を明示し、機動的に運用できる制度設計を目指すとしている。
契約場面におけるトラブル防止策として、契約条件の明確化案が盛り込まれた。消費者庁は、現行法でも購入直前の「最終確認画面」の表示は義務付けられているが、形式的に表示しつつも意図的に分かりづらくする「こっそり請求」などのダークパターンが後を絶たないことを指摘した。
契約後に証拠が残らず「言った言わない」の水掛け論になり、消費生活センターなどのあっせんが成立しない事例も頻発している。
これを受け、成立した契約内容である、最終確認画面に準ずる情報を、契約成立後遅滞なく電子メール等で消費者に一律送付することを義務付けるルールを設ける案を示した。
現行の多くの事業者の実務を踏まえ、移行コストに配慮しながら詳細を詰めるとしている。
