マキヤは総合ディスカウント店「エスポット」、食品スーパー「ポテト」・「mammy」、オリジナル食品販売店「業務スーパー」、リユースショップ「ハードオフ・オフハウス」、100円均一ショップ「ダイソー」などを静岡、神奈川、埼玉、山梨に合計103店舗を展開している。これまでは実店舗での販売がメインでEC事業は行ってこなかった。
「遅いかもしれないが、時代を見ても、当社もECに着手しないといけないと思っていた。だが、社内にリソースもなければ、EC人材の採用も時間がかかる。それならM&AでECに精通した企業を買収することが得策だと思った。そしてご縁もあり、ユージュアルの子会社化につながった」(マキヤ・竹島剛常務取締役執行役員)と話す。
ユージュアルグループは、「アマゾン」「楽天市場」「ヤフーショッピング」においてEC事業を展開している。自社ツールを用いた売れ筋商品の選定と仕入れ販売、メーカーと協力して開発した競争力のある自社企画商品を販売することで、堅実に売上高を伸ばしてきた。
今回のユージュアルの子会社化で、マキヤは(1)モールでの人気商品を把握し店舗で販売すること(2)新たな仕入れルート開拓による商材の拡充(3)新事業参入に伴う経営リスクの分散─などが期待できるという。
「当社にとってメリットは大きいが、ユージュアルにとってもメリットはある。それは多店舗展開をしている企業の子会社になることで、今まで以上に信用が生まれることだ。新たな仕入れ先の開拓にもつながり、ユージュアルにとっても商品の幅は広がるはずだ」(同)と話す。