アサンテのビジネスモデルは、従業員が直接家屋を診断して受注を獲得し、施工までを一貫して担うため、人員の数と質が売り上げ創出に直結する。
近年は慢性的な人手不足が成長を妨げるかせとなっていたが、待遇改善や採用強化が実を結び、2025年度末の期末人員は前期比30人増の1013人となり、3年ぶりに増加へと転じた。教育研修や業務効率化により、人員増の局面でも1人当たり売上高は月額120万円と、高水準で推移している。
同社はさらなる成長に向けて労働環境の抜本的な変革が必要と判断。2026年度からは、営業現場の年間休日を原則120日へと増やす方針だ。営業日数は約10%減少するとしている。給与水準の引き上げも全社一斉に断行するという。
短期的には人件費の上昇と営業日数の減少により、2026年度の営業利益は2億円まで落ち込む見通しだ。ただ、同社はこれを「将来の成長阻害要因を取り除くための投資」と前向きに捉えている。
中期経営計画の最終年度である28年度末には、営業人員を470人、技術人員を300人まで増強し、施工キャパシティーを大幅に拡大させる狙いがある。
