(公財)日本通販CRM協会(事務局東京都、向徹代表理事)が主催する「JAPAN EC大賞2023」で、化粧品ECを展開するI-ne(アイエヌイー、本社東京都)が総合大賞を受賞した。2月9日に都内で開催した授賞式には、受賞企業をはじめ、会員社20社、約80人の関係者が参加した。
同協会では、「顧客対応」「商品・サービス」「PR」「ブランド」「人材活躍」の五つの基準からCRM(顧客関係値構築)を実践する企業を評価し、毎年表彰を行っている。五つの基準で分けた部門ごとの1位と総合大賞を選出する。EC事業者や支援企業が投票するもので「通販ECに携わる1000人の投票で選ばれる大賞」(協会)だという。
大賞のI-neは、「PR部門」賞も同時に受賞した。受賞あいさつに登壇した販売本部ECセールス部の小松悠本部長は、「CRMの領域ではまだまだ課題感を持っているが、顧客との関係構築に向き合う姿勢は続けてきた。協会の理念の実現やEC業界の発展のため、取り組みを進めていきたい」と話した。
このほかの部門賞では、「顧客対応部門」でサントリーウェルネス(本社東京都)、「商品・サービス部門」は加茂繊維(本社岡山県)、「ブランド部門」を犬猫生活(本社東京都)、人材活躍部門賞で「OMOYA」(オモヤ、本社福岡県)が受賞した。
▲あいさつする向徹代表理事あいさつに登壇した向代表理事は「2024年は日本にとって重要な年だ。成長が鈍化しているEC業界では、CRMを軸としたパラダイム転換が必要になる。EC大賞を通じて、CRMの本質を捉えた企業の事例を知ってほしい」と話した。
協会の支援活動も充実させる。「官民・産学連携を進めるほか、広告出稿の相談窓口の設置、4月に実施予定の台湾ツアーで現地法人と情報交換できる企画を計画している」(同)との方針を示した。
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