フォーデイズ(本社東京)の2026年3月期決算における売上高は、前期比1.7%減の303億6100万円とほぼ横ばいだった。今年度は〝集まる〟ことに注力し、人とのつながりや楽しさを実感しやすい小規模な会を増やしていくという。「フォーデイズは会員さんが主役」と語る和田佳子社長に、2026年の新戦略を聞いた。
2026年3月期決算の売上高は303億円
──2026年3月期決算の業績について。
売上高は303億円となった。組織の高齢化に伴う離脱を、新規会員の獲得で補い切れなかったことが1つの要因だが、300億円以上の業績が維持できたのは、会員の皆さんの日々の努力のおかげである。
──主力の核酸ドリンクは、3年後に発売30周年を迎える。今後の戦略は?
核酸は「次世代核酸ラボFD」で日々研究を進めている。特許も数多く取得できており、核酸原料も自社開発できるようになった。今後も研究成果を活かしながら、核酸ドリンクをバージョンアップさせていくが、機能性が高くなるほど、そのスペックが一般の方に伝わりにくくなるジレンマが生じる。機能性や価格に納得いただき、愛用者の皆さまに満足していただくことが何より大切だ。
──2025年11月にバージョンアップ発売した高機能美容液の売れ行きについて。
多くの方にご好評いただいており、とても嬉しい。化粧品の持つ〝気軽さ〟と〝おしゃれ感〟によって、若年層から年配層まで幅広い支持につながっていると思う。健康食品と化粧品、それぞれに主力製品があることは、当社の強みの一つである。
──その二大看板以外にヒットしている製品はあるか?
健康食品と化粧品の中間に位置する製品として、美容ドリンク「ムーサ エッセンス ドリンク ステムブライト」が好評だ。
──今年3月開催の「フォーデイズ春 in 大阪」で、和田社長が「フォーデイズは人と人をつなぐ流通事業」と語った背景は?
当社が30年近くも事業を継続できているのは、会員の皆さんがそれぞれの人間関係をきちんと築いてくださったから。フォーデイズに集まる人々の関係性が良好で、それぞれに心地よい居場所があり、社会から好意的に認知されてこそ、新規会員獲得や売り上げにつながると思っている。
──その点も踏まえて、貴社が今年度に力を入れていく施策は何か?
もう一度、〝集まる〟ことに力を入れていく。当社では毎年、「フォーデイズ春」「全国大会」といった大規模イベントを開催しているが、もっと小さな会を数多く開いた方が、会員さん同士やゲストとのつながりが増え、会社と会員さんも双方向で楽しい場面を創造できると考えている。
──その一方で、通販サイトを「公式ショッピングモール」として刷新したねらいについて。
この業界で会員登録するには、さまざまなルールや手間がかかり、一般の方々から敬遠されやすい場面が多いと思う。「公式ショッピングモール」で気軽に購入できる仕組みを作ることで、少しでも門戸を開き、製品や会社を知っていただく機会を増やしたいと思っている。
──海外事業の現状と今後の展開について。
台湾とベトナム市場は順調で、マレーシア市場も軌道に乗りつつある。それぞれの国の状況や文化・法律も違うので簡単ではないが、引き続き既存市場の拡大をめざすほか、国際展示会への出展などを通じて新しい市場を開拓していく。
今年から2028年にかけて自社ビル2棟が竣工予定
──新社屋2棟を建設・竣工予定だという。自社ビルを構えるに至った理由とは?
今年10月に第二本社ビルが、2028年10月に第一本社ビルが竣工予定だ。都心オフィス賃料の高騰が続く中、自社ビルを保有する方が合理的と判断した。会員の皆さんにお使いいただけるフロアもあり、自社ビルとなることでより柔軟な対応が可能となり、利便性向上にもつながる。

▲第一本社ビル(2028年10月完成予定)
──フォーデイズは企業としての透明性がとても高い。なぜ透明性が必要か?
このビジネスは会員さんが主役であるから、会員さんが本当に利益を得られているか、フォーデイズというビジネスを通じて人生の自由を得られているかが最も重要だ。会員さんが活動しやすい環境を整え、その費用を会社がしっかり負担した上で、売上高はもちろん、会員さんへの報酬額などの情報を適切に公開することは不可欠だと思っている。

▲第二本社ビル 外観 北西面
──2027年3月期決算の業績目標を。
世界情勢が不安定な中だが、320億円を目指している。
