
▲玄米・米糠 発酵食品(FBRA)
研究では、動物性脂肪を多く含む高カロリーの餌で長期間飼育した高齢肥満マウスを用いた。これらのマウスは、軽度認知障害(MCI)を模倣したモデルである。研究グループは、マウスにFBRAを50週間与え、認知機能の変化を行動試験で評価した。
その結果、FBRAを摂取したマウスでは、摂取していないマウスと比べて空間認識記憶能の低下が有意に抑制された。また、脳の記憶や学習に関与する海馬において、記憶形成に関連する遺伝子群(IEGs)の発現が増加していた。具体的には、Egr1およびNr4a1といった遺伝子の発現レベルが上昇していた。これらの遺伝子は、シナプス可塑性や長期記憶形成の制御に関与しているとされる。
FBRAの長期摂取による有害事象は確認されなかった。神経炎症の抑制や神経新生には影響を及ぼさなかったが、神経伝達や神経活性化に関連する細胞内シグナル伝達経路の調節を介して認知機能低下を抑制する可能性が示唆された。
認知機能障害の有病率は世界的に増加しており、軽度認知障害の段階からの予防介入が課題となっている。今回の研究は、玄米と米糠を麹菌で発酵させたFBRAが高齢期の認知機能維持に寄与する可能性を示したものとなった。
今後は、ヒトを対象とした臨床試験や、FBRAに含まれる成分の相乗効果の解明が進められる予定である。
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。
