ハルメクホールディングス(HD)の2023年4-12月期(第3四半期)の連結売上高は前年同期比10.5%増の253億6600万円だった。主軸事業となるハルメク事業の売上高は同10.2%増の193億7100万円だった。通販だけでなく、実店舗を展開していることで、顧客獲得が好調に推移した。新聞広告にも出稿し、読者以外の顧客を獲得できたことも売上高の増加につながった。
ハルメク事業のセグメント利益は同15.7%減の13億900万円だった。広告効率の悪化がセグメント利益減益につながった。
全国通販事業の売上高は、同11.8%増の62億5300万円、セグメント利益は同8.8%減の1億100万円だった。アパレルを中心に魅力的なオリジナル商品を増やしたことと、積極的な新聞広告投資を行ったことにより、新規顧客獲得が順調に推移し、売上高の増加につながった。
「全国通販としては、今さらに新規を獲得しにいこうというアクセルを踏んでいる時期だ」(全国通販・下川英士社長)と話す。
2024年4年3月期の業績予想も下方修正した。ハルメクHDの売上高は310億円、営業利益は8億円に修正予想した。
ハルメクHDの宮澤孝夫社長は「ハルメク誌の年間のべ読者数の減少、ハルメク物販のカタログ効率の悪化、デジタル化と事業拡大に対応するためのシステム戦略の見直しにおいて、使用見込がなくなるシステムが減損になる。この3点が影響する」と説明する。
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