Sparty(スパーティー、本社東京都、深山陽介代表)が展開するパーソナルヘアケアブランド「MEDULLA(メデュラ)」は、2026年6月期において過去最高収益を達成する見通しだという。大手が参入を試みては撤退する〝パーソナルヘアケア〟の領域で、同社はいかにして成長を続け、過去最高収益の更新を見込んでいるのか。D2Cビジネスの裏側にある緻密な在庫管理や、マーケティング戦略、今後の展望について蒔野裕介取締役に話を聞いた。
──〝パーソナライズヘアケア〟の領域で、勝ち残っている理由は。
大量生産で効率を重視する大手企業にとって、膨大な在庫を抱えるパーソナライズ事業は非効率ですぐには採算が合わないのが実態だ。われわれが生き残っているのは、創業時からビジョンを持って、泥臭くパーソナライズ事業を続けてきたからだと言える。上場を見据える上でも、パーソナライズに特化している点は差別化要素になると考えている。
とはいえ、今後はパーソナライズだけに依存せず、店舗での単品販売や美容家電にも注力し、さらなる成長を目指す。
──7万通りの組み合わせとなると、在庫管理は課題となりそうだが。
商品の製造のリードタイムが約3カ月間あるため、常に3カ月分の在庫を確保する必要がある。ECプラットフォームの受注データを引き出し、スプレッドシートやエクセルに膨大な計算式を打ち込み、管理を行っている。1日平均1000件以上の出荷に対応しながら、欠品も防いでいる。
──商品の魅力はどのように伝えているか。
「MEDULLA」では、ユーザーの13個の質問回答に基づき、シャンプーやリペアの処方パターンを提案している。さらに、色や香りも選べるようにすることで、膨大な組み合わせを実現している。
新規獲得はWeb広告が主軸だが、最近ではユーチューバーやクリエイターによる長尺の発信も重要視している。複雑な商品内容をしっかりと伝えるとともに、顧客のリテラシー向上に伴って、発信者が明らかであることも重要と考えているからだ。
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