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2024.02.22

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音楽之友社、「レコ芸」別冊発売 予約分即完売など反響大

出版局編集部MOOK編集 課長 高間裕子氏(写真左)、編集局出版部 部長 荒井幸太氏

音楽之友社(本社東京都、時枝正社長)は2月28日、クラシックCDの専門誌「レコード芸術(レコ芸)」のムックを発売する。同誌の休刊から約半年ぶりの動きで、Amazonにおいて1回目の予約分がすぐに完売するなど反響が大きいという。

「レコード芸術」は52年に創刊した、クラシックCDの国内全ての新譜情報や、専門家による批評などを掲載する専門誌だ。外部環境の変化や印刷代の高騰などの理由で2023年7月号をもって休刊したが、音楽関係者やファンを中心に存続を求める声が多かったという。これを受け、書店やAmazonなどの販路で、別冊付録付きのムック「レコード芸術2023年総集編」を販売するという。

ムックの販売の背景について、「『レコ芸』クラシック業界を中心に70年以上愛されてきた。直接の問い合わせだけでなく、署名運動になるほど、休刊を惜しまれた。何らかの形で出したいと思い、『復活』ではなく『2023年総集編』という別冊として出版する」(出版局編集部MOOK編集 課長 高間裕子氏)と説明した。

同誌のメイン読者は50~70代の男性だが、休刊が大きな話題となったことで、新規層を得たという。
「クラシックに興味のある女性や若年層による認知が広がった。2023年7月に出した最終号は、即完売だった」(同)と振り返った。

同社は、2024年1月に「レコ芸」のオンライン版の創刊に向けたクラウドファンディングを開始した。「たくさんのアーティストや専門家に協力してもらうからこそのボリュームと充実度は、業界でも唯一無二と言える。クラシックについて自由に批評できる場として復活したい」(編集局出版部 部長 荒井幸太氏)と話した。




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