サニックスの2023年4-12月期(第3四半期)における、給排水設備の売上高を含む住環境領域の事業の売上高は、前年同期比0.9%増の118億1500万円だった。営業利益は、同36.2%増の12億4300万円。
住環境領域で訪販事業の対象となる、シロアリ駆除などを行うHS(ホームサニテーション)部門の売上高は、前年同期比3.1%増の88億5900万円で、営業利益は同33.6%増の12億7700万円だった。HS部門の増収増益が住環境領域の業績をけん引した。
他にも、戸建て住宅向けに太陽光発電や蓄電池を販売するSE(ソーラー・エンジニアリング)部門の売上高は、前年同期比26.1%減の9億4800万円。営業利益は6700万円の損失(前年同期は9000万円の赤字)となったが、前年同期と比べて赤字幅は縮小している。
HS部門は、新規顧客の開拓に注力する営業方針を推進。顧客基盤の拡充に向けた取り組みを強化して、「白蟻防除施工」「床下・天井裏換気システム」などの売り上げが堅調に推移した。また、増収とともに、外注工事費の減少や販管費などの固定費削減に取り組み増益となった。
一方、SE部門は、蓄電池販売や既設の太陽光発電のパワーコンディショナー交換工事などが増加したものの、業務提携先の開拓に人員を割いたことで、一時的に売り上げの水準が低下した。ただ、採算性の改善を進めたことで利益の赤字幅を縮小させた。
同社の全売上高は、前年同期比微減の342億7500万円で、営業利益は217.6%増の24億1900万円だった。資源循環領域で営業利益を大幅に押し上げた。
2024年3月期における通期連結業績見通しは、売上高は前期比3.6%増の479億6500万円、営業利益は同81.0%増の32億3100万円としている。