家電ECを展開するディーライズ(本社東京都、貴島康博社長)の2026年2月期の売上高は、前期比15.1%増の234億3000万円だった。仕入れが好調に推移したことや、価格の高騰を見据えた、PCの買い替え需要が加速したことが増収の要因となったようだ。2年連続の2桁増収となった要因などについて、取締役COOの宮川裕之氏に話を聞いた。
仕入れが好調に推移
──好調の要因について教えてほしい。
家電ECの売り上げは仕入れに影響する部分が大きい。2026年2月期は、その部分が非常に好調な推移だった。
PC関係を筆頭に、どのカテゴリーも概ね好調だった。近年伸び悩んでいたテレビも、50インチ台の商品を中心に復活傾向にあった。2026年にWBCやワールドカップといったイベントが控えていたこともあり、買い替えが増えたのかもしれない。
PCについては、2025年秋ごろからメモリ価格が高騰していたため、本体価格も高騰することが予想されていた。そのため、個人・法人で、買い替え需要が高まったようだ。
倉庫の規模は倍に
PC価格については、メモリ価格の高騰前は、最安で6万~7万円の商品があったが、現在は最安でも10万円近い。PC全体で、販売価格が1.3~1.5倍になっている。買い替え需要を見据え、需要が増える安価なPCを、大量に仕入れられたことが大きい。
高いものは1.5倍に
──倉庫を移転したとのことだが。
倉庫の移転は、2026年2月に行った。以前までと場所はほぼ変わらないが、面積は倍近くになった。

▲倉庫の外観
従来の倉庫では、これ以上在庫を抱えることが難しかったが、その悩みは解消された。一方で、一気に面積が倍近くになったことで、当然固定費も上がり、「どこまで仕入れを増やすか」「その量を仕入れられるのか」が今後の課題となってくる。
まずは売れ筋商品から在庫を増やし、全体の在庫量を調整していけたらと考えている。
──今後の展開について教えてほしい。
一番の注力ポイントは、取引先の拡大だ。これまでよりも大量の在庫を抱えられるようになったので、特に仕入れ先は国内をメインに増やしていく必要がある。
近年注力してきたBtoBも、さらに強化していきたいポイントだ。昨年は買い替え需要が高まるタイミングで、PCの法人需要を取り込むことができた。ハイスペックPCではなく、「安価なPCをたくさん欲しい」という需要は、当社の強みと合致する。今後もBtoBの認知は拡大させていきたい。
当社の在庫を使い、ECで家電販売を行う企業も順調に増加している。提携企業が増えれば、当社としてもより仕入れを増やすことができる。そういった企業も、増やしていきたい取引先の一つだ。
2027年2月期については、売上高240億円を見込んでいる。メーカーや家電量販店にはできない〝当社の強み〟を生かし、さらなる成長につなげていきたい。
