Amazonはこのほど、通常配送における送料無料ラインを2000円から3500円に引き上げると発表した。送料が無料になる「Amazonプライム会員」などの会員以外の一般ユーザーにとっては送料負担が増す可能性がある。
現在、通常配送における送料は、注文金額が2000円以上の場合は無料になる。2000円未満の場合、本州・四国(離島を除く)は410円、北海道・九州・沖縄・離島は450円を徴収している。
3月29日以降、注文金額が3500円以上でないと、送料は無料にならない。有料の「Amazonプライム会員」や、「Prime Student会員」は引き続き、送料は無料だ。
今回の送料無料ラインの変更について、理由はまだ公式発表していないが、「物流の2024年問題」による宅配ドライバーの労働時間の制限や、人件費・エネルギー費などの上昇が背景にあると考えられる。
アマゾンは昨年8月、「Amazonプライム」の会員費を値上げしている。年会費を4900円から5900円に、月会費を500円から600円に変更した。今後も環境変化に応じて、さまざまな費用を変更していく可能性がある。
送料無料ラインが変わると、ユーザーの消費行動も変わる可能性がある。Amazonに出品している事業者は、変更に合わせた商品戦略が求められるだろう。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。