ジャパネットHDは今年6月、ツインバード株を1株800円で買い付け、完全子会社化する方針を表明した。10月下旬をめどにTOBを開始する予定だったが、ツインバードが買い付けに賛同しない場合、提案を取り下げる考えも公表していた。
今回のツインバードの発表に応じて、ジャパネットHDは、「今後の当社の対応および見解につきましては、精査・整理のうえ改めて皆様にお伝えさせていただきます」と発表している。
ツインバードはジャパネットHDによる買収計画の公表後、複数の量販店から取引継続に慎重な意見が寄せられたという。
量販チャネルはツインバードの売上高の約3分の1を占め、取引停止・縮小となった場合、2027年2月期には約23億円、5年間では累計約87億円の売上高を失う可能性があると試算している。
B2B事業の停滞や人材流出への懸念も示した。ツインバードは独自技術「FPSC」を活用した高収益のB2B事業への経営資源のシフトを成長戦略としている。
一方、ジャパネットHDは自社の販売力を生かし、1台2万円程度のPB製品を年間30万~50万台規模で販売する構想を示しており、ツインバードは開発・製造能力がB2C向けに優先配分され、B2B事業が停滞する可能性を指摘している。
ジャパネットHDが示した約30億円の商品発注についても、具体的な取引条件や継続的な販売計画が示されていないとして、シナジー効果の検証は困難と判断した。
