美容室の運営や着物の販売などを手掛けるヤマノホールディングスは2026年9月17日、着物専門店「銀座きものティロワール」を運営するじゃぱんはあとの全株式を取得し、完全子会社化することと発表shチア。取得価額は概算で7100万円。株式譲渡期日は同年10月1日を予定している。今回の買収を通じて、じゃぱんはあとが強みとするSNSを活用した新規顧客獲得ノウハウを取り込み、主力の和装宝飾事業の成長加速を目指す。
ヤマノホールディングスは中期経営計画「Tsunageru 2027」において、既存事業の収益力強化とともに「事業承継型M&A」を成長戦略の重要施策として掲げている。国内の呉服市場が成熟化するなか、同社は着付け教室やお手入れサービスなどを通じて顧客基盤の維持・強化を図ってきたが、更なる成長には新たな集客手法の導入が不可欠と判断し、今回の株式取得に至ったとしている。
買収対象となるじゃぱんはあとは、SNSを中心とした独自のマーケティング手法で実績を上げている。特に運営するYouTubeチャンネルは登録者数が約1万5000人に達し、累計動画再生回数は約530万回を記録しているという。
初心者にも分かりやすい情報発信により、新規顧客比率は約4割に上るという。また、売上の約35%をリユース商品が占めるほか、東京・銀座という立地や外国語対応スタッフの配置により、拡大するインバウンド需要の取り込みにも成功している。
ヤマノホールディングスは今後、じゃぱんはあとが持つSNS起点の集客手法やリユース販売、インバウンド対応のノウハウを、自社の豊富な商品力や店舗運営力と融合させる考えだ。このノウハウを商圏や店舗特性に応じて既存店舗や催事へ段階的に展開することで、新規顧客の獲得から継続的な関係構築までを一貫して強化し、和装事業全体の収益力向上と持続的なグループ成長につなげていく。
じゃぱんはあとの2026年2月期の業績は売上高1億7700万円、営業利益2700万円だった。同社は2027年3月期第3四半期から連結子会社となる予定で、当期の連結業績に与える影響については精査中としている。
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