ファンケルの2023年4月-12月期(第3四半期)の連結決算における売上高は、前年同期比5.6%増の834億1500万円だった。営業利益は前年同期比56.0%増の100億5100万円だった。「化粧品」「栄養補助食品」の各事業が好調で、増収を果たした。同期の連結業績における通販売上高は5.4%増の435億6700万円だった。
2023年4月-12月期の化粧品事業における通販売上高は、前期比6.7%増の256億6700万円だった。主力のクレンジング、美容液のクロスセルが好調だったという。基礎スキンケア商品の顧客が拡大したそうだ。
定期登録の促進により、LTVが向上。自社通販における、一人当たりの基礎スキンケア購入金額も増加したという。
「栄養補助食品」事業における同期の通販売上高は、同5.9%増の145億1700万円。同事業においては、広告を強化した製品「大人のカロリミット」「コレステサポート」「年代別サプリメント」が好調に推移したとしている。
自社通販のレスポンス広告を減らす一方、獲得効率の良い外部通販を強化したという。
外部通販は、大型セールに頼らない形で展開したといい、通常期の売り上げが7割を占めたとしている。値引き率もコントロールしており、売り上げ拡大と、収益性の維持・向上を両立できているという。2023年10~12月の外部通販売り上げは、前年同月比で約29%増となった。
「お客様育成モデルの構築」にも取り組んでおり、2023年8月には、子育て世代の悩みに寄り添い、応援する新サービス「ママパパsmileプログラム」を始動したという。
同プログラムの登録者は、通販・店舗、化粧品・健康食品の併用率が高いとしている。
「お客さま一人一人に適したコミュニケーション」を行い、ファン化を促進するマーケティングに変革していくという。