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2024.03.15

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森下仁丹、Xで話題作りECへ送客 看板商品「仁丹」をリブランディング

ラッピングを施したタクシーが都内を走り回る

健康食品や医薬品のメーカーである森下仁丹は2月から、同社の看板商品である「仁丹」のリブランディングを図っている。「仁丹」が、2025年に発売から120周年を迎えるのを機に、「ジンタン、ありやん?」というキャッチコピーを掲げ、さまざまなPR戦略を実施している。X(旧ツイッター)を使ったSNSでのブランディングにも注力しており、SNSから自社ECサイトやアマゾンの販売サイトへ送客する導線を設定しているという。

「くさい」イメージを払拭


「仁丹」は、亜仙薬やカンゾウ粗エキス末などを使った医薬部外品だ。「気分不快」や「口臭」「二日酔い」「乗り物酔い」に効果があるとしている。2ミリ程度の小さい粒を、かんだり飲んだりすると、独特の苦みと清涼感が感じられる。

森下仁丹では、「仁丹」のリブランディングに際して、「健やかな日々をサポートしてくれる『お守り』」と位置付けた。

同商品のイメージについて消費者にアンケートを行ったところ、「なぜ食べるのか分からない」「仏壇の臭いがする」「くさい」といったイメージがあることが分かったという。一方で、「ないと不安になる」「使うと気分爽快」といった、良いイメージを持っている人が多いことも分かったとしている。


▲「仁丹」

ビジネスマンなどが、商談などの大事な仕事の前に「気つけ」の用途で用いるケースも多いという。

森下仁丹では、「仁丹」のマイナスイメージを払拭し、「使うと気分が変わる、お守りのようなアイテム」というイメージを若い人に持ってもらうのが、リブランディングの狙いだとしている。

タクシー企画も


リブランディングのプロモーションの中心となるのが、Xでの情報発信だ。15秒のブランドムービーを制作し、Xやユーチューブで公開している。動画をきっかけに、X上でユーザー同士がコミュニケーションするような話題作りを狙ったという。ブランドムービーは公開から1ヵ月弱で150万回以上再生されたという。

「ジンタン、ありやん」キャンペーンと称し、コミカルに「仁丹」を食べるシーンを考えて投稿してもらう企画を実施している。「仁丹」に関する自分のストーリーを投稿してもらう企画も展開している。

森下仁丹では、X上で「仁丹」について話題にし、自社ECサイトや、アマゾンのブランドページに誘導するという導線を設置している。自社ECサイトとアマゾンの「仁丹」のブランドページでは、リブランディングのカラーでブランドデザインを実施している。共通のブランドイメージでデザインしているという。

3月11日には、「ジンタン、ありやん?」のラッピングを施したタクシーが都内を走り回り、「仁丹」をPRするプロモーション企画もスタートした。

専用のラッピングタクシー1台が、東京23区を走行する。加えて、タクシーの窓に「仁丹」のビンを模したデジタルサイネージを施したタクシー100台が、都内を走行するという。




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