大会には、全国各地の設置協力会社の作業員が集まった。「エアコン設置工事」「大型配送」の2部門において、技術を求める「実技審査」と知識を問う「筆記試験」の合計点を競った。
大会のテーマは「ジャパネット設置品質の更なるシンカを目指して」。シンカにはサービス体制の「進化」、プロとしての技の「深化」、人間力の「真価」の三つの意味があるという。知識や技術のほか、顧客への応対力も審査の対象となり、「お客さまのワクワクに想いを乗せて商品と応対の感動を届ける」というジャパネットロジスティクスサービスの想いを込めた審査内容となる。
「エアコン設置工事」では、「直前まで冷房運転をしており、室内機ドレンパンに水がたまっている」「室内機据付場所の下に動かせないテレビ台がある」というシチュエーションを設定した。訪問時から設置後までの顧客への説明が審査対象となり、エアコンの設置技術のほか、細かい配慮と応対力などが求められた。
「大型配送」では、今回の大会では2人1組で大型冷蔵庫の設置競技を実施した。搬入経路には回り階段と呼ばれる180度の折り返しがある階段を通す必要があり、高い搬入技術が求められた。搬入経路や冷蔵庫へ傷をつけないための養生技術や、安全に作業を進める上で必要な作業員間の声掛け、顧客に対する丁寧な応対力が審査対象となった。
人手不足解消につなげる
▲配送ルートを短縮化
ジャパネットロジスティクスサービスは「物流2024問題」に対応するべく、作業員への負担を最小限にできるよう、業務効率のアップ・ドライバーの稼働時間最適化に取り組んでいる。主に(1)再配達率8%以下(2)経由地を減らして配送ルートを短縮化(3)作業員専用アプリ─などに注力している。
ジャパネットでは一部商品を除き、基本的に注文時に日時指定を確認する。発送時には案内メールを送り、再通知を行うことで再配達率が減少している。
また、これまで一つの商品を届けるまでに2~3の経由地が発生していたルートを見直した。配送業者が倉庫から直接設置作業員に届けるルート配送を実施した。経由地での積み直しが減るため運送破損率も低減したという。物流拠点は全国4ヵ所に設け、長距離を避け、中・近距離で顧客のもとへ商品を配達できるようにしている。