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2024.03.22

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ポーラ、サロンの肌分析を刷新 シワの発生リスクも解析・提案

肌分析システムを刷新

化粧品訪販最大手のポーラ(本社東京都、及川美紀社長)は7月、全国のサロンショップで行っている肌分析システムを刷新する。同時に、肌分析結果からパーソナルなスキンケアができる化粧品シリーズ「APEX(アペックス)」もリニューアルする。新肌分析システムでは、静止画・動画を組み合わせた、肌分析機器による肌チェックの結果から、「今の肌状態」に合った最適なスキンケアの方法を提案できる。将来のシワ発生リスクなども解析できるようになるとしている。

ポーラが提供している肌分析システムでは、これまで蓄積してきた2070万件以上の顧客の肌分析結果に基づいて、顧客一人一人の肌状態を分析する。

新肌分析システムでは、表皮・真皮・皮下組織の細胞の働きを推測し、今の肌状態を分析。今後現れやすい肌の変化の兆しを捉えられるようになるという。

ポーラのサロンショップでは、肌分析を行う際に、動画と静止画で顧客の顔の肌のきめや色調などの様子を撮影する。専用の肌分析機で、肌の水分量などの情報も採取する。

顔写真などの情報をポーラの専用サーバーにアップロードすると、2070万件以上のデータと照らし合わせ、分析結果と、肌のお手入れ方法を閲覧できるようになる。

アップロードから分析結果が出るまでは、2分程度かかる見込みだ。分析開始から肌のお手入れのアドバイスまで30分程度を想定しているという。

現在の肌分析システムでは、顧客一人一人の肌状態を、項目別にスコアリングして提示している。7月のリニューアル以降は、顧客がさらに分かりやすく、楽しく結果を確認できるようになるという。

新分析システムでは、肌の分析結果から、顧客の肌状態を9種類の肌状態から分類する。さらに、鍵がかかった「隠れ肌」を、9種類とは別に1種類用意。肌の状態が改善されて「隠れ肌」の状態に近づくと、鍵が外されて見ることができるようになるという。

7月までに、肌分析に連動した新しいスマホアプリもリリースされる予定だ。サロンショップでの分析結果を、スマホアプリから自宅で確認することもできるようになる。同じ情報を基に、サロンケアとホームケアの両方を行うことができるようになるとしている。

ポーラは、販売員の実績の評価の指標として、「サロンで肌分析をどの程度行っているか」も加味している。肌分析システムを刷新することで、販売員の活動を促進する狙いもあるようだ。




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