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2024.04.01

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【インタビュー】キューサイ 内田尚徳 パーソナルエイジングレコード開発戦略部 部長 「唯一のエイジングデータプラットフォームに」

健康食品や化粧品の通販を展開するキューサイ(本社福岡県、佐伯澄社長)は現在、「エイジング」を軸にした「ウェルエイジング情報プラットフォームサービス」を構築中だ。福岡県の一部地域の住民のデータを基礎としてプラットフォームを構築している。将来的に、オンラインを軸にして、体と心の健康に関する情報を提供し、前向きに年齢を重ねるヒントを提案することを計画しているという。プラットフォームの構築を指揮する、キューサイ・パーソナルエイジングレコード開発戦略部の内田尚徳部長に、プラットフォーム構築の構想について聞いた。



今月中にデータを集計

──構築中のウェルエイジング情報プラットフォームについて聞きたい。

当社が構築しているのは、「エイジング」を軸にした情報プラットフォームだ。さまざまなライフスタイルの人が、自身の体の状態を知り、生活習慣を見直す機会を創出したい。その人の体の状態や生活習慣などに応じて、適切なヘルスケアの情報を提供したい。AIを活用して、さまざまなデータを蓄積し、パーソナライズされた情報をレコメンドできるものを構築する計画だ。

2023年11月からは、福岡県糟谷群久山町の住民に協力してもらっている。情報プラットフォームの基礎となるデータを収集し、解析を行っている。住民の中で、40~64歳の500人に、睡眠や排便に関するアンケート調査を行った。血液検査、皮膚検査、立ち上がり検査などを受けてもらった。

今月中に大枠のデータ集計が完了する見込みだ。来年3月までに解析を行う計画となっている。収集したデータから、統計的な有意差が出るかなどを確認していく。

プラットフォームでは今後、久山町の住人のデータをベースに、エイジングを可視化するアルゴリズムを構築していく。別のデータとして、世間で公開されている「エイジング」に関するデータも、プラットフォームに組み込んでいく予定だ。

40歳を皮切りに、体に起こり得る変化を、学術的なエビデンスをもとにしながら、独自のアルゴリズムに組み込んでいく。

ライトに使えるメディアに


──完成した情報プラットフォームでは、どんなことをしたいのか。

ユーザーに、信頼性の高い、確かな情報を提供したい。ライトにエイジング情報を知ることができるプラットフォームにしたいとも考えている。

年に1回の健康診断や人間ドッグの時だけ、自分の体にまじめに向き合うという消費者が多いと思う。

普段自分の健康に注意が向かない人でも、当社のプラットフォームをきっかけに、少しでも自身の体の状態について知ってもらえるようなサービスにしたい。

そのため、ユーザーに、プラットフォーム上で、簡単な質問に答えてもらえば、「あなたの健康課題は○○ですよ。将来的に○○の可能性があります」と提案できるようなサービスにしていきたいと考えている。

重要だと考えているのは、「商品を売る」ことではない。「お客さまとコミュニケーションを生む」プラットフォームにすることだ。

もちろん、レコメンド機能などを搭載して、お客さまの健康課題に応じた商品提案も行えるようにするが、お客さまへの提案を、すべて商品の販売に結び付けるわけではない。

国内で唯一のサービスに


──手本としているサービスはあるか。

手本としているものはない。われわれが掲げているテーマが、「ヒューマンダイヤモンドを可視化する」ということだ。国内で唯一のサービスになると考えている。

ヒューマンダイヤモンドとは、キューサイが考えた、「人が輝き続けられる体と心のバランス」のことだ。脳や皮膚、口腔、消化器などの人間の各機能を定量的に測定する。

このヒューマンダイヤモンドとお客さま自身の情報を掛け合わせることにより、個々のエイジング状態や、課題を知っていただき、どんな解決策があるかを、プラットフォームを通じて提案していきたい。

より多くのユーザーに使ってもらえるプラットフォームにすることを考えている。簡単な質問で情報を提供できる仕様にすることから、シニア向けでも、デジタルサービスとして構築していく。

プラットフォームの構築については、順調に進んでいる。2025年中にはサービスを立ち上げられるようにしたいと考えている。できるだけ早く、サービスインしたい。




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