幹細胞培養液配合のスキンケアやNMN配合のサプリメントをネットワークビジネス(NB)で展開する、QUALIA(クオリア、本社大阪府)の創業3年目となる2023年11月期の売上高は前期比9.0%増の37億円と好調だ。サプリメント「NMN DIOSA(エヌエムエヌ・ディオーサ)」やスキンケアなどが幅広い世代に受け入れられ、製品のリピート購入が安定している。3月31日には新たなサプリメントの投入を予定しており、2024年11月期を攻めの年と位置付ける。神農社長に聞いた。
──2023年11月期の業績については?
2023年7月に、スキンケアシリーズ「ベルクアージュ」を刷新したことに加え、40%ほど値下げを実施したことが受注につながった。高付加価値な製品とはいえ、一般市場価格に少しでも近づけることで製品を購入しやすくした。まずは、製品を多くの人に使ってもらいたいという思いで値下げすることを決めた。
20~30代の母親層を中心に、女性の新規登録が増えた。シングルマザーで、店舗や事業を営んでいる人が目立つ。NBについて正々堂々と、きちんと説明を受けた上で、事業に参加する人が増えている。地方では、50~60代の愛用者会員が着実に増えている。
──「OUALIAパーク」が好調だ。
会員が経営する美容室や飲食店などの店舗、通販などを経営するアクティブビジネスメンバーが無料で出店でき、会員は店舗などを利用する際に割引などの特典が受けられる制度だ。この仕組みが最も人気があり、出店している約800店舗への集客に役立っている。最近では、副業への関心が高まり、自宅で小規模事業を行う人が増えており、世間のニーズとマッチしている。
ある事例では、月の来店者のうち200件が当社会員の利用となっている。当社の集計では月4000件の利用があり、年間にすると5万件に上り、着実な送客につながっている。アプリと連携するグーグルマップを使えば、現在地から出店店舗を探すことができ、会員であれば割安で利用できるのでウィンウィンの関係を構築している。
──サプリメント「NMNDIOSA(エヌエムエヌ・ディオーサ)」については?
NMNについて製品の体感があるという声をいただいている。NMNの認知は高まっており、成分を正しく理解してもらうことで、着実な購入につながっている。
3月31日に大阪で開催するコンベンションで睡眠と腸内環境をテーマにした2種類のサプリメントを発表する。腸と脳の相関関係については一般的に広がりつつあるが、世間のニーズを的確に捉えることでリクルート支援につなげたい。
──2024年11月期の方向性については?
2024年11月期の売上高は前期比35%増の50億円を目標に設定し、サプリメントの新製品を投入することで、攻めの年と位置付けている。新規会員にはコンプライアンスブックの配布に加え、コンプライアンスセミナーの開催、新規登録時のサンキューコールを実施していることもあり、クーリング・オフの件数が大幅に減少している。 リピート購入する製品愛用者も増え、年齢層も幅広くなっている。コンプライアンスを担保しつつ、次の成長を目指していきたい。
NMN配合のサプリ「NMN DIOSA(エヌエムエヌ・ディオーサ)」展開
GMP認定工場において、厚生労働省の健康食品GMPガイドラインを遵守し製造している、NMNを配合したサプリメント「NMN DIOSA(エヌエムエヌ・ディオーサ)」とスキンケアブランド「ベルクアージュ」シリーズを展開している。▲「NMN DIOSA(エヌエムエヌ・ディオーサ)」