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2024.04.01

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【2024年版 訪販健康食品売上高ランキング】 〈TOP50を会員限定で公開〉 好不調の明暗分かれる


本紙はこのほど、訪問販売・ネットワークビジネス(NB)主宰企業を対象に、健康食品の売上高を調査した。2023年1月~12月の間に決算期を迎えた企業96社の合計売上高は、3428億5100万円となった。96社中、増収が確認されたのは13社、減収は11社だった。前年調査と比較可能な28社で算出した実質成長率は、0.01%で、横ばいだった。






【健康食品 訪販 売上高ランキング2024】

NBを中心に売り上げの明暗が分かれた。

訪販の健康食品は、顧客の高齢化や健康志向の高まりを受けて需要が拡大している。訪販・NBともに、消費者のニーズを捉える新商品や施策を展開した企業は業績が好調だった。アフターコロナで対面の営業が復活したこともあり、市場環境は整ってきたようだ。

一方、伸び悩む企業も少なくない。例えば、資源高の影響で製品の値上げを実施した企業では、駆け込み需要の反動を受けている。コンプライアンス順守を徹底するための社内整備を進めた結果、一時的に売り上げが落ち込んだ企業もあるようだ。

NBでは、増収と減収で大きく明暗が分かれた。23位のDAIYAMONDLIFEは前期比39.3%増の27億300万円と絶好調だ。顧客の健康志向への関心が高まり、需要を捉える新商品を展開して伸長したという。一方で、減収企業では、10%以上の下げ幅となった企業も目立った。

化粧品訪販では、販売員や顧客の高齢化に伴い、エイジングケアや免疫を訴求する製品の需要が増加している。コロナ禍以降、化粧品訪販企業を支える商品ジャンルに成長し、売り上げ比率も上昇しているとみられる。

一方で、若い世代のニーズを発掘できるかも今後の成長の鍵となりそうだ。ポーラは、2023年に初の機能性表示食品を展開して、若年層からニーズのあるストレス・睡眠ケアを訴求している。

さらに、フェムケアのニーズも高まっている。今後、女性特有の健康課題をケアすることを目的とした商品開発に着手する企業が増えそうだ。

健康食品の販売が全体売り上げの7~8割を占める宣伝講習販売企業では、コロナ禍での落ち込みからの回復が見られる。業界全体の課題でもある人材不足を背景に苦戦を強いられ、横ばいから減収になる企業も少なくなかった。

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