「2023年後半からは、国内の食品メーカーも、CBD市場に参入してきた。当社では、クッキーやグミなども取り扱っている。これまでの海外製品に比べると、苦みも少なく、非常においしい。今後は、単にCBD製品というだけでなく、味などのクオリティーの勝負になってくると感じている」(井上社長)と話す。
CBDのマーケティングに関して井上社長は、「ウェブでのマーケティングは難しい。実店舗などリアルで認知を拡大させ、ECの売り上げにもつなげていくことを意識している」と言う。
同社では2023年以降、新たに3店舗を出店。実店舗は計5店舗となった。「欧米、アジアなどからの、インバウンドの需要が多い。時差ボケの解消のためにCBD製品を使用する人も多いようだ。海外客の需要を、国内に向けた販促にもつなげていければと考えている」(同)と話す。
CBD市場の今後については、「後追いの規制には注意していきたい。早い段階で大丈夫と判断し、仕入れて販売しても、後々規制がかかるケースも考えられる。まずは状況を見極め、慎重に動いていきたい」(同)としている。
「法規制は、『CBDの時代』への変わり目、間違いなくチャンスだと感じている。ただ、競合も増えて、難しい市場になっていくはず。ECと実店舗の地盤を固め、成長につなげていきたい」(同)と話している。