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2024.04.01

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【特集:フェムテックサプリ】インタビュー ベルタ 武川克己社長「 ライフステージに応じて製品の提案を『チェンジ』」

女性のライフステージブランド「BELTA(ベルタ)」を運営するベルタ(本社東京都)は、「フェムテック」の領域における製品とサービスの拡充を行っている。これまで酵素ドリンクや葉酸サプリで女性の結婚や妊娠をサポートしてきた同社は現在、妊活や育児、更年期といった幅広い世代の女性のライフステージをサポートしている。ライフステージの変化に応じて必要な製品の提案を行うサポートを、同社では「チェンジセル」と呼んでいるという。ベルタの武川克己社長に、女性のライフステージサポートに対する想いについて聞いた。

ライフステージの課題解決

 ――ベルタが展開している女性のライフステージをサポートするサービスの全容を教えてください。

当社ではこれまで、女性のライフステージ変化をサポートする商品やサービスを展開してきましたが、2019年に改めて、「女性のライフステージの課題を解決する」というミッションを掲げました。

現在は、妊活、妊娠、育児から更年期と、幅広い世代をサポートする製品やサービスを展開しています。

例えば、「妊活」の領域では、妊娠前から妊活中のサポートをする製品として、葉酸やマカ、イソフラボンなどを配合した「ベルタプレリズム」を扱っています。

「妊娠」の領域では、葉酸サプリや、マタニティークリーム、温活に役立つ「ベルタマタニシティショーツ」なども扱っています。

育児中のケアでは、骨盤ベルト、ベビーソープなども取り扱っています。さらに、2023年からは、更年期世代に向けた、商品やサービスの提供も始めています。

当社が提案しているのは製品だけではありません。お客さまやこれからお客さまになる人に向けて、女性のライフステージにおける悩みに関する情報発信を行っています。製品を定期購入してくれているお客さまには、電話やメール、LINEを活用しながらコミュニケーションを行っています。

ライフステージにおける、「健康」や「お金」「キャリア」などをテーマにしたオンラインイベントも、毎週行っています。地域団体との連携も進めています。例えば、産後ケアに関連する団体と協力して、団体が行う産後エクササイズのイベント運営のサポートも行っています。

各分野に詳しい専門家を用意し、お客さまからの相談を無料で受けられるようにしています。相談を受ける人としては、体外受精などの不妊治療に詳しい胚培養士から、妊活マイスター、助産師、美容師、フィナンシャルプランナー、キャリアアドバイザーまで、16種類の専門家をそろえています。

SDGsをテーマにした動画コンテンツもユーチューブ上で発信しています。

 

「プレコンセプションケア」


――「女性のライフステージの課題解決」を掲げたのはなぜですか。

今後の自分のライフステージの課題について、適切な知識を持っていない女性が多いです。特に20代は、健康の課題が顕在化していませんから、今後自分にどんな健康課題が訪れるか、知る機会がありません。

そんな中、若いころから、いつかの妊娠に向けた体づくりである「プレコンセプションケア」を行うことが推奨されています。妊娠をするかしないかは個人の選択ですが、妊娠をしたいと思った時に妊娠できないという人を少しでも減らしていければと考えています。

健康課題だけでなく、産後のキャリアプランについても、問題に直面してから頭を抱える人が多いです。

女性のライフステージの課題をサポートする、製品やサービスの提案や情報発信を行うことが、当社が行いたい「社会課題の解決」だと考えています。

当社はもともと、酵素ドリンクや葉酸サプリといった一つの商品を、通販で販売する事業を行ってきました。

ただ、一つの商品をただ売るだけというよりも、一人のお客さまと長い期間お付き合いして人生に寄り添うブランドになる方が、LTVの観点から見ても重要だと考えました。

例えば、妊活サプリで接点を持ったお客さまが妊娠して、妊活サプリが役目を終えたら、産後の新たな悩みに産後の骨盤ベルトを提案します。産後のキャリアをサポートするサービスも提供していきます。

このように、ライフステージにおける悩みが変わっても、長くブランドとお付き合いしていただけるような戦略を立てています。

当社では、「クロスセル」ではなく、いかにお客さまのライフステージ変化に関わっていけるかという観点で、「チェンジセル」と呼んでいます。

さらに今後は、女性のライフステージサポートをさらに強化するために、医療の領域にも踏み込みたいと考えています。

大切なのは、お客さまや潜在顧客のヒトと、どれだけ多くの接点を持てるかということだと思います。まだ当社を知らない人には、お客さまの生の声を届けていきたいです。



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