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2023.11.15

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【特集 化粧品サロン】≪インタビュー≫ ポーラザビューティー ららぽーと 立川立飛店、手話で美容情報も配信 地域と連携も

ポーラザビューティー ららぽーと立川立飛店の野村温子さんと坂口礼奈さん



「ポーラザビューティーららぽーと立川立飛店」では、地域のカフェや美容学校と連携しつつ、集客・認知拡大の施策に取り組んでいる。手話通訳者の顧客が来店したことをきっかけに、障害を持った人にも安心して来店してもらえるよう、定期的に手話を学ぶ取り組みを行っている。店舗のSNSでの発信も行っているという。ららぽーと立川立飛店の野村温子ショップオーナーと、坂口礼奈ビューティーディレクター(BD)に、地域との連携や福祉への取り組みについて聞いた。




きっかけは一つの出会い


─二人のポーラでのこれまでの活動について教えてください。

野村 私は、1995年にBDに登録しました。当時、主婦として自宅にいたとき、BDの方がピンポンを鳴らしてくれて、声を掛けられました。そのBDは、私を見ただけでその時の肌の悩みを見抜いてくれて衝撃を受けました。そのまま登録することになりました。

その後、川越や所沢を拠点に活動し、3年前に「ららぽーと立川立飛店」のショップオーナーになりました。

坂口 私は4年前、野村オーナーが運営していた、所沢のショップで、BDとしての活動を始めました。前職のアパレルショップに、お客さまとして通ってくださっていたのが、実は今の先輩BDで、仲良くなってポーラのショップに行ってみたのが、ポーラを始めたきっかけでした。

ポーラの仕事は、前職に比べて、お客さまと関係が近く、お客さまに合わせてさまざまな提案ができるので、とても楽しいです。

障害者もポーラで働ける


─地域と連携した取り組みを積極的に行っていると聞きました。

坂口 ショップで接客をしている時間以外は、ショップの外へ足を運ぶようにしています。地域のお店や学校とコラボした企画を考え、実施しています。

例えば、地域のカフェに場所を借りてハンドマッサージを行ったり、美容学校や立川市の就労施設でメーク講座を行ったりしています。

カフェとのコラボでは、カフェと、ポーラのショップの両方のお客さま向けに、インスタライブを行ったこともあります。その時は、コーヒーと美容を掛け合わせた話やクイズを考えて配信しました。

私は日頃から、「立川を盛り上げたい」と考えているので、同じ思いを持った地域のお店とコラボするのは、とても意義があると思っています。

野村 手話を勉強して、聾(ろう)学校で美容講座を開く取り組みも行っています。福祉の取り組みの勉強の一環で、坂口BDが、障害者の人が働くレストランでボランティアしたりもしています。立川市の福祉センターで、ジェンダー関係なくお薦めするメークセミナーも実施しています。

福祉の取り組みのきっかけは、手話の通訳者のお客さまが、ショップに来店したことがきっかけです。その人のお話を聞くうちに、障害がある人は、美容サロンに通いづらいということを知りました。

例えば、耳の聞こえない人は、エステで目をつむると、外の世界が全く分からなくなってしまうのです。目も見えず、耳も聞こえない中で、手や足を急に触ると、とても驚かれます。

耳の聞こえない人でも安心してサロンに通っていただけるよう、手話を勉強し始めました。

坂口 いずれは、障害を持った人でも、私と同じようにBDとして働けるようなショップにしたいとも考えました。今は、障害者の人がどんな生活をして、どんなことを考えているのか知るために、勉強やボランティアをしています。

今年中には、インスタで、手話で美容情報を伝えるライブ配信を行うことも計画しています。



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