【特集 化粧品サロン】 クラブコスメチックス、スポーツクラブのアクトスと連携 エステのリピート客も着実に増加

フェイシャルサロンを通じて化粧品の販売を行うブランド「サロン ド フルベール」を展開するクラブコスメチックス（以下クラブ）は5月から、兵庫・芦屋にある「スポーツクラブアクトス芦屋リゾート」との連携を開始した。同ジムの中にフェイシャルサロンスペースを設け、化粧品の販売を行っている。スポーツクラブの来店客が、フェイシャルサロンに興味を持ち、繰り返し通い、化粧品を購入するようになるケースも少なくないという。クラブでは、同ジムを足掛かりに、別のスポーツクラブにも展開を拡大させていきたい考えだ。

「アクトス芦屋リゾート」では、女子更衣室の前にある個室をサロンスペースとして利用。来店客に対して、60分の本格フェイシャルケアや肌カウンセリングのサービスを提供したり、自宅で使う化粧品の使い方のアドバイスを行ったりしている。

フェイシャルケアは予約制。一日当たり3人に施術を行っているという。フェイシャルケアは人気で、数カ月先まで予約が埋まっているとしている。

周辺が高級住宅街ということもあり、「アクトス芦屋リゾート」には、スポーツ好きで健康・美容意識の高いマダムが多く通っているという。客層の中心は60～70代。自宅では百貨店ブランドの高級化粧品ラインを使っているという顧客が多いとしている。

クラブでは、ヨガやダンスレッスンのために訪れる客に対して、前後のタイミングを見計らって声がけし、フェイシャルケアの提案を行っている。顧客の肌悩みなどをヒアリングした上で、ニーズがある顧客に対して、「サロン ド フルベール」の商品提案を行うようにしている。

「スポーツ後にシャワーを浴びた肌の状態で、フェイシャルケアをすると、とても気持ちよく感じるようだ。気に入ってくれて、ジムに来るときは毎回予約してくれる人もいる」（営業部SDF営業課　山田凪沙さん）と話す。

「サロン ド フルベール」のサロンでは従来、既存顧客の口コミで新規顧客を獲得する手法をとってきた。

「アクトス芦屋リゾート」の来店客についても、フェイシャルケアを受けた気に入った人が、同じスポーツクラブに通う友達や知り合いに、利用を薦めてくれる、良い流れが生まれているという。

「中には、スポーツクラブに通っていない友達に、フェイシャルケアのサービスを受けるために、スポーツクラブに通うよう薦めてくれたお客さまもいる。アクトスも、そういった、スポーツクラブの来店促進効果があることを期待して、協力してくれている」と話す。

クラブでは今後、「アクトス芦屋リゾート」の進捗を見つつ、同社のサロンがない地域において、スポーツクラブとの連携を進めていきたい考えだ。