柿沼委員は、インターネット利用を取り巻く環境の変化について、「消費者欲求がかき立てられやすい」「販売形態や支払い方法など、複雑巧妙化している」「情報漏えいや不正利用の危険性がある」としており、消費者トラブルが増加傾向にあると話した。
「社会のデジタル化は、生まれてから最期のときまで関わるもの。デジタル化に取り残されず、メリットを最大限享受し、安全・安心な消費生活を送るための消費者教育が重要だ」(同)と話した。
高齢者向けの消費者教育では、「消費者問題についての集合研修などが行われているが、『耳が遠くて聞こえない』『質問できないので行きたくない』など、参加したくないという高齢者も少なくない。架空請求のメールなど、消費者自身がトラブルに気付いていないケースもある。集団教育を実施するとともに、消費者のニーズに合わせた個別の教育も必要になってくるだろう」(同)と話している。