消費者庁は4月5日、「紅麹コレステヘルプ」の安全性の科学的根拠を再点検した結果について、小林製薬から報告を受けたことを明らかにした。自見英子消費者担当大臣が同日の会見で明らかにした。自見大臣によると小林製薬は、「有害事象や健康に影響を及ぼす可能性を示唆する報告は認められなかった」と報告。一方で、「厚生労働省が原因追究を行っている最中で、安全に摂取できると評価することはできない」ともしていたという。
消費者庁は、3月22日に、「紅麹」原料を配合する機能性表示食品を摂取した人の中で、腎疾患が発生している事案について、機能性関与成分「米紅麹ポリケチド」の安全性の科学的根拠の再点検を行い4月5日までに報告するよう、小林製薬と、ZERO PLUS(ゼロプラス、本社福岡県)に求めていた。
消費者庁は、4月5日までに、小林製薬とゼロプラスから、安全性に関する再点検の報告を受けたとしている。両社の報告内容の詳細は明らかにしていない。
消費者庁では現在、既に届け出られている機能性表示食品約7000件について、過去に医療関係者からの健康被害の報告がなかったかなどの報告を事業者に求める調査を行っている。調査の回答期限は4月12日となっている。
消費者庁では、これらの調査結果を踏まえ、5月末をめどに、機能性表示食品の制度の在り方を見直す予定だ。
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