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2024.04.18

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ポーラ、フェムケアプロジェクトを推進 販売員との距離感もポイント

フェムケアイベントの様子

化粧品訪販最大手のポーラ(本社東京都、及川美紀社長)は、2023年から、女性特有の健康課題を見直して女性を応援する「フェムケアプロジェクト」を推進している。2023年5月からは、同プロジェクトの一環として、朝日新聞社や日清食品ホールディングスなどさまざまな業種の企業16社と、フェムケアイベント「タブーを自由にラボ」を月1回のペースで開催した。販売現場では、ポーラの販売員のビューティーディレクター(BD)と、顧客との距離感が、女性特有の課題を共有し、ケアするのに役立っているという。

フェムケアの製品も開発


ポーラが2023年に立ち上げたフェムケアプロジェクトが掲げている理念は、「あなたのガマンを、答えにしない」だ。女性がこれまで感じてきた生理や更年期の健康課題について、女性も男性も一緒になって、社会課題として考えていこうというプロジェクトだという。

プロジェクトを通じて開発された製品もある。2023年8月に発売された健康食品「フェムグレス」は、女性特有の変調や精神的ストレスにアプローチする製品だ。ポーラオリジナル成分である「アクセプターエキス」やイソフラボン、葉酸、鉄分など、女性のことを考えた成分を配合しているという。


▲健康食品「フェムグレス」


フェムケアプロジェクトを通じて、BDの教育を強化する取り組みも行っているという。BDに対して、女性特有の健康課題に関して学んでもらうカリキュラムも提供している。

ポーラでは、BD一人一人が、顧客と関係を構築している。BDの中には、顧客との付き合いが長い人も多い。そのため、「家族には話せないけれどBDには話せる」という、非常に強い関係性を結んでいるケースも多いという。こうした、BDと顧客との適切な距離感が、顧客の女性特有の悩みをケアするのに適しているのではないかとしている。

顧客の中には、ポーラのエステサロンに毎月1回必ず通う顧客もいる。女性の生理も、月に1回のペースでやってくる。生理前後の女性の肌は、吹き出物などの肌荒れが起きやすいとしている。

そこで、BDが顧客の肌悩みについて、生理との関係の可能性を指摘したり、ケアの仕方をアドバイスすることもあるという。

顧客が自分の女性特有の悩みをさらけ出せる、こうした関係を築いているBDも多いとしている。

第2弾は大学生と


ポーラでは、2023年5月~9月には、朝日新聞社やパラマウントベッドなどの異業種16社と、イベント「タブーを自由にラボ」を開催した。女性の健康課題や、働く上での女性の健康の悩みをテーマに情報交換を行ったという。
 
女性が働く上で、「人に言えないけれど抱えている課題」などについて、社内でアンケートを取って発表したり、解決策を発表したりしたという。

「タブーを自由にラボ」を通じて、各社が、自社のフェムケアの取り組みを具体化した事例も複数あったとしている。

ポーラでは2024年、「タブーを自由にラボ」の第2弾を開催する予定だ。日本女子体育大学と共同で、大学生を対象に、女性ならではの健康課題や解決策をディスカッションする機会を設けるという。5月から8月にかけて、月に一度のペースで実施する予定だとしている。




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