ヤマトホールディングスと日本航空は4月11日、貨物専用機「フレイター」の運航を開始した。当初は、成田~新千歳間、成田~北九州間など、1日に6路線9便が運航する。2024年夏からは、1日10路線13便が運航する。「物流の2024年問題」を受け、トラックの長距離輸送の問題解決につなげるのが狙いだ。
今回運航を開始するフレイターは3機。4月11日からひとまず2機が稼働。3機目は19日に成田空港に到着する予定だという。
4月11日には、貨物専用機の就航を記念して、セレモニーが行われた。
ヤマトホールディングスの長尾裕社長はセレモニーで、「まずは5機を視野に入れ、機体数を増やすよう検討していきたい」と話した。
▲最大搭載重量は28トン長尾社長は、「物流の2024年問題への解決策として、新しい輸送手段が加わった。この取り組みを、持続可能な物流につなげていきたい」ともしていた。
日本航空の赤坂祐二会長は、「2024年問題に正面から対応していこうというヤマトホールディングスの姿勢に感銘を受けた。この問題解決に取り組むメンバーとして、私たちも入れてもらいたいと思うようになった」と、今回の取り組みを開始するに至った経緯について話した。
フレイターでは、九州や沖縄といった地方に、宅急便などを運ぶという。医薬品や半導体など、軽量で高単価な商品を配送するとしている。
使用する機体は、「エアバスA321‐200P2F」。最大搭載重量は28トンとなっている。第1便は4月11日午前6時、那覇空港に向け出発した。
続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。
会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。