同社では、コロナ禍において構造改革を行い、より安定的に売り上げをあげられる構造に転換を果たしたという。定期通販・外部通販の強化による通販比率の向上などに取り組んだとしている。通販の売り上げ比率は、コロナ前は約4割だったが、2024年3月期には約5割に拡大したという。
セグメント別に見ると、化粧品事業においては、通販売上高が前期比6.8%増の335億5400万円だった。ファンケル化粧品では、「泥ジェル洗顔」や「マイルドクレンジング オイル<ブラック&スムース>」などが好調だったという。
健康食品(栄養補助食品)事業においては、通販売上高が前期比4.8%増の190億4100万円だった。既存サプリ事業の強化を行い、広告投資の効果などにより、既存スター製品「大人のカロリミット」「コレステサポート」「年代別サプリメント」などの売り上げが拡大したという。
同社が展開するパーソナルサプリ事業は、広告投資を既存サプリ事業に優先配分した結果、計画していた売上高を達成しなかったとしている。一方で、同事業の独自性を生かし、高い継続率・LTVを実現。2024年3月期の売上高は、2021年3月期比で78%増となった。今後、認知向上を図り、同事業を強化していくとしている。
第4期中期経営計画「再興2026」も発表した。国内の事業基盤をさらに強固にするとともに、国内で生み出したキャッシュを海外事業に積極的に投資し、成長ドライバーに育成するとしている。2026年度(2027年3月期)には、売上高1330億円を目指すとしている。