柴山社長はディストリビューターとして活動していた時期に「グーグルマップのように組織図が見やすくなったら活動しやすい」と考えたことが、システム開発の動機になったという。しかし、コスト面に加え、業界内のエンジニアのスキルでは開発が難しいという課題があった。大容量で瞬時にデータを処理できるシステムを作るには、多岐にわたる分野の技量が必要となるため、国内のエンジニアによる開発が難しかったとしている。
ネパール人のエンジニアと共同開発
パナシアでは、数年前からネパール人のエンジニアと接点があり開発を約1年前に打診した。オンラインや対面でコミュニケーションをとりながら開発を進め、このほどリリースに至ったという。
従来のシステムでは組織図が画面からはみ出したり、逆に小さすぎなるなど、組織全体を見渡せなかった。「スマートマップ」では、組織全体を俯瞰(ふかん)できるようになったことで、メンバーの活動状況や成長度合いを一目で見られるようになった。
▲パナシアと他社サービスの比較
2画面の表示で俯瞰的な組織図を表示できる。「メイン画面」では、マップの詳細を表示しながら、「サブ画面」でメイン画面に表示されている詳細が全体のどこに位置するかをハイライトで示すことができる。「サブ画面」でフォーカスエリアを移動させると「メイン画面」も連動して移動するため、直感的に分かりやすく表示ができるという。
会員を検索する際には、登録名や会員番号で簡単に検索できるほか、検索結果をクリックすると該当者の配置位置がマップ上に表示される。気になる箇所があれば画像で記録することも可能だ。過去の組織図にも簡単にアクセスできることで、組織の成長を時系列で視認できるため、報酬計算の見直しにも役立つという。
事前に用意されている項目(プロパティ)から、必要なものにチェックを入れるだけでツリーに表示させるメンバーノードや詳細カードの項目を自由にカスタマイズすることができる。
「スマートマップ」は、ホームページでデモ画面を無料で公開している。エクセルにメンバー情報を入れてアップロードすれば、組織図をスマートマップで表示することができる。
近日中に、プロモーション動画の公開を予定しているという。柴山社長は「今後は生成AIの活用も考えている。まずは無料で利用してもらい、NB業界全体の活性化につなげてもらいたい」と話している。