指定した原料と異なる原料を使っていた製造委託先企業や代表者らを相手取り、健康食品通販のインシップが損害賠償を請求していた訴訟で、東京高裁は6月12日付で、原料偽装による損害賠償を認める判決を出した。
判決を受けたのは夢実耕望(本社岩手県)と、当時の代表と現役員ら4人。連帯の上、約2億円の賠償を命じた。
訴訟は2019年から始まり、2023年に東京地裁が夢実耕望側に賠償命令判決を出したが、経営陣がこれに納得せずに控訴していた。
インシップによると、夢実耕望は指定原料とは異なる安い原料を使って商品を製造。原料の偽装を認めて謝罪したが、損害金の交渉に入ると、偽装を否認する主張に転じ、一方的に取引を停止したりして損害を与えたとしている。