2024年1月に雑誌「ハルメク」の購読料を値上げしたものの、新聞広告や店舗において新規顧客を順調に獲得できたという。機能面で優れた商品をライフスタイルとともに効果的に提案できたこともあり、売上高を伸ばすことができた。
昨秋以降、悪化していた広告効率の改善に取り組んでいる。カタログ通販の収益性は、業績予想を上回るペースで改善が進んだものの、前年同期の水準までは戻り切らなかったという。
第1四半期における雑誌「ハルメク」におけるCPО(顧客獲得単価)は3850円だった。2024年3月期におけるCPОは3785円だったため、やや悪化傾向にある。現在、テレビ広告などを活用したクロスマーケティングによる新たな新規顧客獲得手法の確立に着手している。
もう一つのカタログ通販事業である、ことせ事業の売上高は同12.1%増の24億4600万円だった。セグメント損益は6700万円の損失だった。アパレルを中心にオリジナル商品を増やしたことや、積極的に新聞に出稿したことにより、新規顧客獲得が順調に進み、売上高の拡大につながった。新規顧客獲得を優先した結果、セグメント損失を計上している。
ハルメクHDの連結業績は、売上高が同13.2%増の93億2000万円、営業利益が同8.9%減の6億400万円だった。