酷暑に対応した機能性商品の販売が好調だったことに加え、OMOサービス「クリック&トライ」の利用が拡大したという。EC化率は引き続き30%程度をキープしたい考えだ。
「クリック&トライ」の対象店舗数は、前年同期末比47店舗増の407店舗で、導入率は63%となった。導入店舗の前年同期比の売上高増減率は、未導入店舗を18%上回った。予約点数は同18%増の13万1000点だった。
「クリック&トライ」を実装し、オンワード樫山の複数ブランドをそろえて展開する店舗「オンワード・クローゼット・セレクト(OCS)」は全国に147店舗となった。
OCSについては「生産性が高い店舗だ。重要な営業戦略として、今後も拡大を推進していく」(取締役 財務・経理・IR担当 吉田昌平氏)と話した。
ウィゴーの連結により、通期の業績予想を同10.7%増の2100億円に修正した。
「商品展開や顧客基盤において、オンワードとウィゴーは補完関係にある。オンワードの成長に寄与すると考えている」(保元道宣社長)と話した。
ウィゴーのECについては、「ブランドのターゲットがデジタルネーティブであることから、ECはウィゴーの伸びしろだと捉えている。ウィゴーの自社EC売上高は全体売上の約4%とまだ小さい。オンワードでノウハウの提供や人材の派遣や投資をしていく」(保元社長)と話した。