CLOSE
CLOSE

2024.11.29

ニュース

ファッション

ハルメクホールディングス、アナログ強化で安定成長へ 将来見据えデジタルに先行投資も

シニア向けの女性雑誌「ハルメク」を発行するハルメクをグループに持つハルメクホールディングス(HD)は、アクティブシニアをターゲットとした今後の成長戦略として、アナログな販売手法をより強化する。65歳以上のアクティブシニアに対して、アナログな方法で販売する「アナログ×アクティブシニア」事業の安定的な成長を目指す。店舗展開や商品カテゴリーなどを強化する方針だ。

ハルメクHDは現在、「ハルメク」において、店舗の出店を積極化している。2024年10月時点で前年より6店舗多い11都道府県で18店舗を展開している。

「今後も百貨店を中心に店舗を積極的に出店していく予定だ」(宮澤孝夫社長)と話す。

2024年4‐9月期(中間期)における店舗の売上高は前年同期比48.6%増の11億円だった。新規顧客数も同88.8%増の1万7000人だった。

商品においては、ハルメクの靴、インナー、コスメの展開を強化しており、靴とインナーの売上高は2桁増収だった。

中間期におけるハルメクの商品別の売上高は、靴が同19%増の2億5000万円、インナーが同28.8%増の12億5000万円、コスメが同1.9%増の15億4000万円だった。

「下期からは新聞広告に出稿して店舗に顧客を誘導する。カタログと店舗の誘導、ECサイトと店舗の誘導など、メディアをミックスした形での顧客獲得に注力している」(同)と話す。

顧客基盤とブランド力を兼ね備えた企業のM&Aも推進する。現在、情報収集を行い、検討を重ねているという。

プレシニアも開拓


ハルメクHDは将来を見据え、50代のプレシニアに対してデジタルで情報を届けたり、商品を販売する「デジタル×プレシニア」事業への先行投資も行っていく。

「『ハルメク365』をプレシニア向けに大規模リニューアルしたり、50代向け物販サイト「ReDial(リダイヤル)」の展開に注力する。さらに押し花会員の自律成長の仕組みを構築したり、中国での物販ビジネスも準備中だ」(同)と話す。

無料メールマガジン登録 人気の記事や編集部のおすすめ記事を配信
登録することで、個人情報保護方針に同意したものとみなされます。

タグ:

おすすめの記事

PICK UP


人気の記事

RANKING

新聞のご紹介

日本流通産業新聞

詳細・購読はこちら