ハルメクHDは現在、「ハルメク」において、店舗の出店を積極化している。2024年10月時点で前年より6店舗多い11都道府県で18店舗を展開している。
「今後も百貨店を中心に店舗を積極的に出店していく予定だ」(宮澤孝夫社長)と話す。
2024年4‐9月期(中間期)における店舗の売上高は前年同期比48.6%増の11億円だった。新規顧客数も同88.8%増の1万7000人だった。
商品においては、ハルメクの靴、インナー、コスメの展開を強化しており、靴とインナーの売上高は2桁増収だった。
中間期におけるハルメクの商品別の売上高は、靴が同19%増の2億5000万円、インナーが同28.8%増の12億5000万円、コスメが同1.9%増の15億4000万円だった。
「下期からは新聞広告に出稿して店舗に顧客を誘導する。カタログと店舗の誘導、ECサイトと店舗の誘導など、メディアをミックスした形での顧客獲得に注力している」(同)と話す。
顧客基盤とブランド力を兼ね備えた企業のM&Aも推進する。現在、情報収集を行い、検討を重ねているという。
プレシニアも開拓
ハルメクHDは将来を見据え、50代のプレシニアに対してデジタルで情報を届けたり、商品を販売する「デジタル×プレシニア」事業への先行投資も行っていく。
「『ハルメク365』をプレシニア向けに大規模リニューアルしたり、50代向け物販サイト「ReDial(リダイヤル)」の展開に注力する。さらに押し花会員の自律成長の仕組みを構築したり、中国での物販ビジネスも準備中だ」(同)と話す。