両社は今後、それぞれのリソースを組み合わせ、パーソナライズされたビューティソリューションの提供について協議を進める。楽天はECやモバイル、フィンテックなどさまざまなサービスと、1億以上の楽天会員を中心に形成される「楽天エコシステム」を活用したマーケティングデータや独自のAI技術などを提供する。ロレアルグループも自社のデータや最先端のビューティテックを提供する。
具体的には、AIなどを用いて楽天ユーザーの属性情報を4000以上に分類したデータベース「Rakuten CustomerDNA」や、ビッグデータを分析して消費行動を理解するAIエージェント「Rakuten AIris」による消費行動分析データを活用した新しい検索広告やディスプレイ広告の開発を行う。
ロレアルの生成AIビューティコンテンツラボ「CREAITECH(クリエイテック)」とパーソナルビューティアシスタント「Beauty Genius(ビューティ ジーニアス)」の連携などにより、パーソナライズされたUI/UXの提供などにより、顧客体験のさらなる向上を目指す。
今回の取り組みについて、楽天の三木谷浩史社長は、「楽天の豊富なマーケティングデータやAIテクノロジーと、ロレアルの専門的な知見を組み合わせることで、日本のビューティ市場に新たな価値を提供できる」と話す。
ロレアルグループ最高経営責任者のニコラ・イエロニムス氏は、「楽天とのパートナーシップにより、私たちはさらに一人ひとりの美のニーズに寄り添ったパーソナライズドビューティを実現する」とコメントした。