同社のR&D本部・生田智樹主幹研究員(薬学博士)が登壇し、薬剤師ら300人が聴講した。
講演では、健康食品の普及に伴い、薬と健康食品の飲み合わせについて説明が必要な高齢者などが増えており、企業の対応が求められているとした。
成分によっては服用している薬の作用に影響することが報告されているものの、同社の調査によると、過半数が飲み合わせについて「心配していない」「よくわからないが心配していない」と回答したと説明した。消費者の危機意識が希薄だと指摘した上で、健康食品会社による飲み合わせ情報サービスが必要とした。
同社は10年前からは「薬と健康食品の飲み合わせご案内サービス」をウェブで公開。近年は他社の扱う素材にもデータベースの範囲を広げ、判定件数が1万件を超えたことを紹介した。
ただ、データベースを拡充するだけでなく、消費者の意識を高める活動への理解を薬剤師や薬学研究者に求めた。
同社は、今後も医療従事者との情報交流などに取り組み、消費者に役立つサービスを目指すとしている。