EC化率は同0.5ポイント減の28.8%、EC売上高に占める自社EC比率は同3.4ポイント減の85.4%だった。
「実店舗の比率の高いウィゴーが加わったため全体のEC化率は少し下がったが、自社EC化率も含め高い水準を維持している」(取締役・財務・経理・IR担当・吉田昌平氏)と話した。
ブランド別では、自社ECサイトを主販路とする「UNFILO(アンフィーロ)」の売上高が同87.2%増と大幅に伸びた。基幹ブランドも「23区」の売上高が同4.0%増など堅調に推移している。
OMOサービス「クリック&トライ」の導入店舗数は、前年同期末比25店舗増の413店舗となり、導入率は64%に上昇した。既存の導入店舗の売上高は、未導入店舗を19ポイント上回った。累計の予約点数は、同17%増の21万5000点となった。
同10月から連結対象となったウィゴーは、カジュアル衣料や雑貨の販売が好調に推移した。同10~11月の売上高は54億1900万円、営業損益は2億2200万円の営業利益だった。
ウィゴーのEC化率は約20%で、「ZOZOTOWN」といった他社ECサイトによる購入率が高いという。
「デジタルネイティブ世代向けのブランドであることから、ECにはまだ伸びしろがある。オンワードが得意とするOMO戦略により、自社ECを強化しつつ、EC化率30%を目指す。インバウンドの影響もあり中国やASEANでの人気も高い。約1年をかけてしっかりと投資し、グローバルなECサイトに進化させていく」(保元道宣社長)と説明した。