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2025.01.20

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【決算まとめ「食品宅配」編 <食品宅配大手の中間決算>】コロナ禍の反動が長引き 新規顧客獲得で課題も

食品宅配各社の中間期(2024年1月-9月期)業績

食品宅配企業の2024年4‐9月期(中間期)決算をまとめた。上場企業など中間期決算を公表している6社の決算を見ると、FC企業を統合したオーシャンシステム以外は横ばいから減収だった。コロナ禍の反動が長引き、新規顧客の獲得で課題を抱えている。


<ワタミ> 商品の値上げが下支え


ワタミの「宅食事業」の売上高は、商品の値上げが下支えし、前年同期比横ばいの201億5000万円だった。


<らでぃっしゅぼーや・大地を守る会> それぞれ減収決算


 大地を守る会と、らでぃっしゅぼーやの業績は、「大地を守る会」が前年同期比で会員数が減少、「らでぃっしゅぼーや」は会員数は増加した一方で、ライトユーザー比率が高まったことで会員1人当たりの月間購入金額が低下し、それぞれ減収決算となった。

<オーシャンシステム> 前年同期比5.5%増収


 オーシャンシステムの食材宅配事業の業績は、主力商品である一般家庭向け食材セット「すまいるごはん」が、テレビCMによる認知度向上に加えて、子会社取得によって食数が増加したため、売上高が前年同期比5.5%増の24億1100万円となった。


<ショクブン> 賃金の伸び悩みなどが影響


 ショクブンの連結業績は売上高が前年同期比6.8%減の28億9900万円、営業損失は6300万円だった。

生活必需品やエネルギー価格の高止まり、実質賃金の伸び悩みなどが影響したという。


<阪急キッチンエール関西> 会員数は大幅増加も


阪急キッチンエール関西(本社大阪府、桐山秀基社長)の売上高は、前年同期比0.1%減の31億円と横ばいで推移した。店舗での販促や新聞折り込みチラシの頻度と部数を増刷、H2Oリテイリンググループの顧客へのアプローチを強化したことで、9月末時点の会員数は前年から大幅に増加した。

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