「いい明日がくるPITCH CAMP(ピッチキャンプ)」は、Helpfeel(ヘルプフィール)、goooods(グッズ)、STORES(ストアーズ)、AgeWellJapan(エイジウェルジャパン)、コミューンの5社が事業の説明やアスクルとシナジーを生み出す提案をした。
イベントについて、「アスクルの10年後、20年後の成長について自分たちだけで考えるよりも、新しい発想を持つスタートアップ企業と化学反応を起こすのが良いのではないかと考えた。この会はご縁であり、きっかけとして大切にしていきたい」(吉岡晃CEO)と話した。
新事業へつなげる提案
HelpfeelはAIを活用したFAQプラットフォームを提供している。FAQの検索をAIが支援し、ユーザーが調べたい意図を予測して回答を表示する仕組みだ。
「チャットボットなど似たようなサービスはいろいろあるが、自己解決率を上げることを目的としている。問い合わせコストの削減や、購入を諦める機会損失を防ぐ」(営業部・菊池玄士朗氏)と説明した。
BtoBプラットフォームを運営するgoooodsは、マーケットプレイス機能と受発注の業務を簡略化する機能などを提供している。
「展示会、取引先発見、与信管理をデジタル化することで、事業者の挑戦の後押しをしたい」(菅野圭介CEO)と話した。
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▲goooods 菅野圭介CEO
STORESはECサイト構築システムや店舗アプリ開発サービス、POSレジと連携したロイヤリティサービスなどを提供している。
「実店舗とECを統合したマルチチャネルに対応しているのが強みだ。中小規模の事業者の支援に注力しているので、アスクルとの取り組みもしたい」(齋藤健太郎CFO)と話した。
AgeWellJapanは、シニア世代と若年層をつなぐサービスなどを提供している。同社はアクティブシニアによるアスクルのインターンシップを提案した。
「超高齢社会の日本において、挑戦と発見によりポジティブに年を重ねる社会の実現をミッションしている。アスクルのビックデータとシニアのリアルな声をかけ合わせることで、商品開発に生かせるのではないか」(戸田一樹COO)と話した。
コミューンはファンの交流の場であるコミュニティプラットフォームを構築や運営支援などを手がけている。
「企業とお客さまが溶け合う社会を実現したい。アスクルのネットワークを作り、ロイヤリティやユーザーの解像度を上げることで、LTV向上や商品の品ぞろえにつなげられるのではないか」(執行役員 VP of Sales・高橋範行氏)と話した。
共創に意欲示す
イベントはアスクルの社員がリアル会場とオンラインで参加した。
アスクルの総評では、「聞いていてとにかく楽しかった。ぜひ全社と商談を進めたい」(吉岡CEO)、「どの企業も最新のテクノロジーを活用したり、深い課題を拾い上げている。新しい事業につなげたい」(保苅真一CTO)と今後の意欲を示した。