特に影響が大きかったのは中国事業だ。7-9月期の中国事業の売上高は、前年同期比24%減となった。ECの売り上げが34%減、中国国内の実店舗の売り上げが18%減となったという。想定外の消費者の動向と、処理水放出の影響により、中国事業の売上高は、想定を下回ったとしている。10月30日現在でも、顧客の来店状況は改善していないとしている。
処理水の影響は、「KOLの配信中止」や「顧客からの問い合わせの増加」「エステの予約のキャンセル」などの形で出てきているという。ECプラットフォームでのプロモーションや販売が行いづらい時期もあり、新規顧客の獲得に苦戦したとしている。
ポーラでは、期初において、2023年12月期の通期の中国売上高を90億円と予想していた。23年1―9月期(第3四半期)の中国売上高は累計で49億円だったとしている。通期においても期初の想定を下回る可能性が高いとしている。
日中共同のブランド体験イベントや、ブランド認知拡大の施策を展開して、地道な顧客獲得を図っていくとしている。