新聞広告や店舗出店などが奏功し、12カ月以内に同社のサービスを利用した顧客数は140万人となっている。新規顧客数は47万人、既存顧客数は92万人となっている。
コロナ禍が明けたことを受け、同社は「ハルメク」における店舗出店を加速している。2024年12月時点で11都道府県に18店舗を展開している。店舗出店に当たり、百貨店と連携したり、「ハルメク」に出店情報を掲載したりして、集客を強化している。リアルへの進出と販促を強化したことで、売り上げ拡大と新規顧客獲得につながっている。
商品軸で見ると、靴やインナーなどの売り上げが拡大している。コスメの売り上げはほぼ横ばいだという。店舗、EC、カタログとクロスマーケティングを行うことで購入増加につなげている。第3四半期における「ハルメクの靴」の売上高は4億1000万円、「インナー」の売上高は19億6000万円、「コスメ」の売上高は25億7000万円だった。
ことせ事業の売上高は、同0.8%増の63億600万円だった。セグメントの営業損失は3000万円だった。アパレルを中心にオリジナル商品を増やしたことや、積極的に新聞広告へ出稿したことにより、新規顧客は順調に獲得できた。
一方で、完売による売り逃しが多数発生してしまったため、セグメント利益は大きく減少している。