「GLOBAL WORK(グローバルワーク)」などのファッションブランドを展開するアダストリアの国内EC売上高は、前期比5.7%増の728億円だった。実店舗と連動したプロモーションやオープン化の拡大など集客強化策を継続的に実施したことが奏功したという。自社ECサイトにおける出品商品の流通総額(GMV)は403億円となった。
自社ECサイト「andST(アンドエスティ)」と実店舗の共通会員数は、前期末比220万人増の1970万人となった。アクティブ会員数はそのうち750万人だった。EC化率は28.4%で、うち自社ECが占める割合は約14.9%だった。
「総会員数はこれから成熟フェーズに入っていくため、アクティブ率を上げることが重要になる。実店舗のスタッフとのコミュニケーションによるファン化や、取り扱いブランド数の拡大を続ける」(木村治社長)と話した。
自社ECサイトで他社ブランドの出品を受け入れる「オープン化」においては、2024年12月-2025年2月期(純第4四半期)に急成長した。外販比率は約3%となっている。
実店舗を含む連結売上高は前期比6.4%増の2931億円だった。売上高は過去最高を記録し業績予想を達成したが、売上総利益率は未達となった。
「上期は堅調に推移したが、下期は10月の残暑により冬商戦の在庫が不足した。売上にできる在庫をしっかりと把握するとともに、気候に左右されにくい雑貨やIPとのコラボレーション商品を強化する」(専務取締役・福田泰己氏)と説明した。
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