物販事業は商品ラインアップの拡充とECサイトのさらなる改善に努めるとともに、積極的なマーケティング活動に取り組んできたことが増収につながった。EC売上高は同14.6%増の243億3600万円になった。EC化率は同1.2ポイント増の87.8%となっている。
物販売上高の商品タイプ別の内訳は、機器・用品売上高が同4.8%増の104億8800万円、化粧品・材料売上高が同18.7%増の172億4400万円だった。
決算発表と同時に2030年4月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画も発表した。国内美容ディラーとしてはトップの地位を確保し、さらにプラットフォームを強化するとともに、新市場への挑戦も目指す。
生成AIなど最新テクノロジーの導入により、ECサイトをさらに成長させる。美容師向けの情報プラットフォームの機能を強化し、コミュニティ形成を図る。25年5月には自動化設備を導入した柏フルフィルメントセンターを開設し、物流面も強化する。
新市場の挑戦においては、サロン向けの採用や教育、集客領域の支援事業も強化する。さらに2025年5月にサウナガレージ(現スパガレージ)を子会社化し、温浴・サウナ・SPA・ホテルなどの施設向けの機器や用品の販売にも注力する方針だ。