研究では、高知県産のゆずの残さを50%エタノール水溶液で抽出したエキスを使用し、ヒトケラチノサイト(表皮細胞)への効果を調査した。エキスを添加した結果、大部分の細胞で細胞内Ca2+濃度の上昇が観察された。このことから、エキスがCa2+チャネルを活性化する可能性が示唆されている。
さらに、TRPV4チャネルを介したCa2+流入効果も確認された。TRPV4阻害剤を添加した細胞にエキスを加えてもCa2+濃度の上昇は抑制されたが、TRPV4活性化剤を添加した場合にはCa2+濃度の上昇が見られた。このことから、TRPV4チャネルが活性化されることでCa2+が細胞内に流入し、濃度が上昇することが示唆されている。
TRPV4の活性は、皮膚のバリア機能を担う表皮タイトジャンクションの形成を促進することが知られている。ゆずエキスがTRPV4を活性化し、タイトジャンクションの形成を促進することで、皮膚のバリア機能を高める可能性があるとされている。
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