6月28日のセミナーでは、2つの講演が行われた。まず、東京ネフロクリニックの右田敏郎院長が「電解水透析の糖尿病患者への影響」について講演した。右田院長は、「電解水透析」が免疫能を回復させる可能性があり、特に糖尿病を持つ透析患者にとってメリットがあると述べた。6か月間の「電解水透析」により、糖尿病患者の血糖が安定し、炎症や免疫能低下の指標であるNLRが改善するという結果が報告された。

▲東京ネフロクリニック 右田敏郎院長
次に、電解水透析研究会の中山昌明理事長が「透析後疲労の克服を目指して」というテーマで講演した。中山理事長は、透析関連疲労が透析治療の重大な課題であり、「電解水透析」が好中球の刺激を軽減し、酸化ストレスを抑制することで疲労を軽減する可能性があると述べた。また、エネルギー代謝の改善により、フレイル予防や透析患者の生命予後の改善も期待されるとした。

▲電解水透析研究会 中山昌明理事長
セミナー以外にも、一般演題で「電解水透析」に関する3件の発表が行われた。これには、「電解水透析」を行う施設での死亡率が全国平均の約半分であるという調査結果や、投薬量の軽減が報告された。

▲腎臓病総合医療センター センター長 日髙 寿美 先生
日本透析医学会は、透析療法を中心とした血液浄化療法の発展を目的に活動している。今年のテーマは「いのち輝く未来社会の透析医療」だった。日本トリムは、「電解水透析」の認知拡大を目指し、2005年からこの学会に参加している。
展示ブースでは、「電解水透析」の仕組みを紹介し、多くの来訪者から質問が寄せられた。「電解水透析」は、九州大学との共同研究で抗酸化作用が確認された「電解水素水」を応用したもので、透析患者のQOL向上を目指しているとされている。

▲展示ブース

▲展示ブース

▲電解水透析®システムフローチャート

▲代表的な「電解水透析®」に関する掲載論文

▲透析実施翌日の透析疲労感の推移
※本記事の制作にあたってAIを活用しています。