「ミュゼプラチナム」は、低価格や通い放題プランを打ち出して急成長したサロン。2014年には売上高約387億円を計上、全国170店舗を展開していた。
一方で、顧客の前払い金を一括計上する会計処理が問題視され、さらに予約困難による解約増加も重なり経営が悪化。2015年以降は事業移管や親会社の変更が繰り返され、2020年にはG.Pホールディング傘下となり、2023年にはFUNAI GROUPの関連会社が株式を承継するなど、経営体制は不安定な状態が続いていた。
2025年春には経営権を巡る対立から全店休業に追い込まれた。その後、複数の関連会社でフランチャイズ展開が進められていたが、債権者による破産の申し立てを受けていた。
弁護団は「管財人のもとで財産調査が進められ、従業員への未払い給与も速やかに補填されることを期待している」とコメントしている。