WOWOWは今年5月、中期経営計画を発表し、「会員の日常に”夢中”を提供する企業に進化する」ことを掲げている。これからは映像以外の領域でも顧客に楽しみや驚きのあるサービスを提供していきたいと考えており、それを具現化する一つの形がECサービス「WOWOW百貨店」だという。
「WOWOW百貨店」は、「人生を楽しむ大人のための百貨店」をコンセプトとしている。キービジュアルでは湖畔に百貨店が建っており、ロゴには「WOWOW百貨店」のストアコンセプトを基に、東京オリンピックや大阪・関西万博にも関わったデザイナーの三重野龍氏が手がけたという。
機能面では、WOWOWのWEBアカウントとの連携が最大の特徴となっている。
「WEB連携により、お客さまの加入状況や、好きな番組に合わせた商品のレコメンドなど、『WOWOW』のサービスを多層的に楽しんでいただく提案が可能になる。そのほか、加入者限定販売などの優待や配送日数の短縮など、ECサービスの向上に努めていく」(会員事業戦略局EC事業部・真武綾部長)と話す。
商品ラインアップは、番組ジャンル軸とライフスタイル軸の2軸を検討している。
番組ジャンル軸としては、白熱したスポーツの試合や好きなアーティストのライブなどの余韻を暮らしの中に取り込めるような商品を取りそろえていく予定だ。
ライフスタイル軸では、お客さまアンケートで関心度第1位の「食」を中心とした商品を用意する。
実際に昨年度に行ったテスト販売においても、高価格帯のおせちや、お取り寄せグルメが売り上げを伸ばしたという。